セルロイド
日本製
1985年発売
1920年代後半からほぼ30年間万年筆の軸に色彩革命をもたらしたセルロイドは、綿花の花芯(コットンリンター)から取った繊維質(セルロース) を硝酸と硫酸の混酸で処理して作った硝酸エステル（ニトロセルロース）に柔軟性や弾性を与えるため樟脳（クスノキの精油の主成分）を加えて作る今では懐かしく珍しい世界初の天然高分子系生分解性プラスチックです。
万年筆の歴史上、通常は3～6mm厚のシートを作り巻いて軸としましたが、当社は1980年代はじめに日本国内で18mm厚の板材を特注で製作、これを切断し、角材からの削り出しの仕事に向いたものを実現しました。40年以上の乾燥で今、これ以上ないほどのベストコンディションです。
材を作る時に、グリーンとパールのセルロイドを混ぜますが、色を分離させて仕上げたジェードグリーンは華やかなイメージ、色を混ぜ合わせて仕上げたニュージェードグリーンは穏やかなイメージです。